父を在宅で看取ったこと その2 #介護者の健康

 介護する家族の健康も大切

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肺がんで4年間の在宅療養をしていた父が、86歳で12月に亡くなりました。

 

最後の1年半は足の筋力が弱り自力でトイレに行くこともできなくなったので、ベットの横にポータブルトイレを置いていたのですが、それでもいつ転んでしまうかわからないので、77歳の母が一日中つきっきりで介護をしていました。

 
もともと脊柱管狭窄症で膝が痛み、歩くことが苦痛で家にこもりっきりになり、だんだん筋力が低下する父を見ていたので、
「葬儀も済んだし、自由に好きなところに出かけてみたら?」
と母に勧めたのですが、コロナの影響もありあまり気乗りがしない様子です。
 
よくよく話を聞いてみると、今まで歩かない生活が続いていたせいで、買い物に行ったはいいが、帰ってくる時には足が痛くて歩けない状態だと言うのです。
 
これは盲点でした!
 
今まで、寝たきりにならないように介護保険で父の訪問リハビリを入れたり、看護師さんに歩行訓練をしてもらったりと気を配っていたのですが、介護者のケアには思いあたりませんでした。
母が介護にかかりっきりになっている間に要介護予備軍になっていたとは!(いや、もう立派は要介護状態かもしれません)
 
そういえばケアマネージャーさんが、母にしきりに地域の体操教室を勧めていたのも、母の状態を危惧していたからなのかも・・・
 
ということで、母はスマホを購入して、「東海道53次」という歩数アプリを入れさせ、なんとか楽しく歩くことができないか模索しています。
 
介護保険制度ができたとは言え、まだまだ在宅介護の多くを家族が担っているのが現状だと思うので、身近な皆さま、どうか介護者の健康状態にも注意し、早めにケアしてあげてください。
 
2021年1月26日