#書評 肌断食 スキンケア、やめました

肌断食 平野卿子 著

化粧品やクレンジングが肌に負担をかけているのは何となく分かっていたけれど、毎日行うスキンケアが、最も肌に負担をかけていることは全く知らなかった。
 
美容成分を肌に浸透させるために、わざわざ界面活性剤で皮膚のバリア機能を破壊しているとは本当にビックリ。
 
本書にあるとおり、入浴しても肌から水が浸透するなんて誰も思わないのに、顔面からは化粧水をグイグイ吸い込むなんて、よく考えてみればまあおかしな話です。
 
私も、クリームを塗って寝た翌朝に顔がベトベトしていることがあるが、肌の状態が悪くてクリームを吸収しないのではなく、吸い込まないということは肌にクリームが不必要だったんだとやっと気付いた。
 
著者は北里研究所病院美容医学センターの美容クリニックを受診し、医師からもよほどカサカサしない限りは肌には何もつけなくても良いとアドバイスされている。よほどひどい時には副作用のない白色ワセリンを塗るだけで良いとのこと。なんだか、うちの子どもが肌荒れで皮膚科を受診した時にされたアドバイスと同じだった。
 
  ちなみに、冬に肌がかさかさするのは、乾燥ではなく、寒暖差によるストレスが大きいのだそう。
肌にストレスを与るものは寒暖差だけでなく、食事の内容や睡眠不足、摩擦やシャンプーやリンス液が顔にかかるのも良くないそうだ。
 
どこまでやれるかは別としても、肌を良く見せようとして付けている化粧品やスキンケア用品がかえって肌を破壊しているとは、何のために高いお金を払っていたんだろう。
 
肌にもお財布にも優しいのだから、騙されたと思って、肌断食にTRYして損はないだろう。