コニュニケーションは商店街で
私は、買い物をするときに、必ずといっていいほど店員さんに話しかけてしまいます。
例えば、今日であれば「台風がそれて良かったですね」とか、「雨の日のお買い得ってありますか?」とか。
職場の掃除のおばちゃんたちにも、「コロナになって消毒ばっかりで手があれませんか?」て調子で何の意味もない会話ですが、会話を交わせばお互いに無表情ということはありませんから、笑顔の交換にはなります。
そんな習慣はいつからなんだろう?とそのルーツを考えてみると、
小学生~大学生まで過ごした町は小さな商店街しかなく、今のようにスーパーやコンビで買い物をするという習慣はありませんでした。
子どもの私が買い物にいけば、「お母さんどうしたの?妹は勉強どう?」だとか、矢継ぎ早に質問が飛んできますし、
「これとこれ包んでください」と言わなければ商品を渡してもらえないので、そもそも無言で買い物を済ませることはできないのです。
だから、買い物そのものがコミュニケーションや憩いの場になっていて、買い物に行ったはいいが、母がなかなか帰ってこないこともありました。
サザエさんの世界そのものです。
今、商店街がどんどんすたれていって、シャッター街が多いと聞きますが、商売だけでなくコミュニケーションの場として復活させることができたらいいなと思います。