#書評 #マチズモを削り取れ #武田砂鉄

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そもそも「マチズモ」とは
 
ラテンアメリカで賛美される「男らしい男」を意味するスペイン語のmachoを語源とし、男っぽさ、誇示された力、男性優位主義のことを言う。「マチスモ」とも。
 
ということらしいが、言葉自体を初めて聞いた。
 
そして何よりびっくりしたのは、武田砂鉄氏が、私(女)よりもっとマチズモに怒り、声をあげていることだ。
 
なぜ痴漢という犯罪を放置しているのか?
女性が安全に暮らすためには、なぜ追加費用がかかるのか?
女性マネージャーにはなぜ献身が求められるのか?
 
などなど
 
雑誌「すばる」の担当編集者のKさんが提示するテーマについて、毎回掘り下げていくのだが、
Kさんの怒りもそうだが、砂鉄氏の文章からメラメラとマチズモに対する怒りが伝わってくる。
 
たぶん、マチズモが崩れかかれば、それを死守しようとして相当な反発があるだろう。
 
でも声を上げなければ何も変わらない。
怒りは声にしていこうと思う。