書評 夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神

夢をかなえるゾウ、シリーズの第2作です。
今回は売れないお笑い芸人の西野勤太郎が、ひょんなことから人間界に降りてきたヒンドゥー教の神様ガネーシャと出合って、売れて有名になる意味や、夢を追いかけることの大切さを知る物語です。

 

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神

 

 

 
ガネーシャとの出会いで、8年間も貧乏神の幸子さんと同居していたことを知るのですが、
勤太郎が真摯にお笑いに取り組めば取り組むほど貧乏神の影が薄くなっていきます。
 
勤太郎はガネーシャのせいで300万円もの借金を背負わされ、決してお金持ちではありませんが、
誠実な貧乏神が、「貧乏神に好かれる人とはどういう人か」をせっせと教えたおかげで、それを反面教師にどんどん志がRICHになっていき、ついに貧乏神が瀕死状態になるまでに成長します。
 
貧乏神の教えとは、
 
他人を喜ばせることは、喜んでいる他人を見て自分が幸せになること。
つまり、他人を喜ばせるととと自分を喜ばせることは同じこと。
 
しかし、勤太郎がすぐにこの教えを体得したわけではありません。
彼が、夢に向かって夢中になって、どうしたらお客さんに笑ってもらえるか?を追求した果てに、辿り着いた結論なのです。
 
好きこそものの上手なれ
 
好きなことに夢中になって、その分野でとんがっていけば、いつか何かで役に立つことがある。
勤太郎も、芸人としては成功できませんでしたが、構成作家としての才能を開花させました。
 
今の時代、夢ばかり追いかけていないで現実を見ろと言われがちですが、
スティーブ・ジョブズ孫正義も、好きなことやりたいことを夢中でやったからこそ今があるのでしょう。
 
最悪はことはチャレンジしないで諦めてしまうこと。
自分から貧乏神を招くようなことはしたくないですね。