フリー ー<無料>からお金を生みだす新戦略 書評

クリス・アンダーソン 著 2011年3月1日
 
10年前に書かれた本だが、正に今そういう時代になっている。
 
ほとんどの人はスマートフォンやパソコンを所有し、機器や通信料にお金さえ払っていれば、情報を無料で発信することが当たり前。当然、情報を得ようとする側も無料が基本だ。
 
唯一、希少価値があるものや、その人にカスタマイズされた情報で価値あるものだけが有料で提供することが許される。
 
そんな世界では、大きいこと、多いことが勝者となる。
 
なぜなら、1つの情報あたりの費用を抑えられるし、情報量が大帰れば玉石混交の中でも優良な情報に出会える確率も多くなるし、広告を打つにも有利だから。
 
GAFAばかりが儲かるのもうなずける。
 
ここからは私の感想だが、
情報が無料になれば、長年の経験値で積み上げられた知恵などは、もはや不要になるだろう。
ただ長くいる社員は無用の長物になり、雇用の流動化が進み、若い世代がもっと活躍できる世の中になることを期待している。